こんにちは、老後の自分年金(目標 4,000 万円)を作るために、個人型確定拠出年金(iDeCo)とつみたて NISA をあわせた投資をしている中小企業勤務の山丘はなお(40 代)です。
私は、SBI 証券の iDeCo と つみたて NISA で積立投資をしています。企業型確定拠出年金から iDeCo と乗り換えてきたため、合計で 7 年ほど積立投資をしており、ある程度順調に資産額が増えてきています。
が、つみたて NISA が始まる前の NISA だけの時代に結構な失敗をして、含み損を抱えたり損切りをする羽目になりました。
インデックス型以外の投資には気をつけようという自戒のために、ここにその記録を残しておきます。
NISA では総額 24 万円あまりの損切り(配当込みでも-5 万円)
つみたて NISA を始める前は、2014 年から 2018 年にかけて通常の NISA で個別株や ETF、投資信託を購入していました。
売却益も無税!配当も無税!とおどらされて、狙うは一攫千金!!と鼻息荒かったのですが、この期間の投資は結局総額 24 万円あまり(正確には-244,356 円)の損失となり、NISA での配当と合わせてもいまだに-5 万円となっています。
年ごとにどんな売買をしていたのか見てみましょう。
この心がけを続ければよかった 2014 年
NISA が始まった 2014 年、売却益も無税!配当も無税!というキャッチフレーズに魅せられ NISA で株を購入してみることにしました。
まだこの当時は つみたて NISA ではなく、非課税期間が 5 年間の一般 NISA だけだったため、短期で値上がり狙いか、配当が多めな銘柄を 5 年間保有するか?で悩んだ気がします。
ゼネラルミルズ (GIS)
結局、配当狙いで業績が安定している、米国のゼネラルミルズ(NYSE:GIS)を購入しました。
この会社は日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、ヨーグルトやシリアルなどで多数のブランドを持つアメリカの食品会社で、多くのアメリカ人が食べるものを扱っている関係上、業績はきっと安定しているだろうと考えました。
結果
- 購入当時の株価 50 ドル前半で 90 万円分購入
- 5 年間保有し配当合計 83,921 円
- 一部売却し+5,000 円
- 2020 年 11 月現在の株価 60 ドル前後
この銘柄は NISA 期間の 5 年間終了後も買い増ししつつ持ち続けています。
その他、少額で先進国や新興国、ロシアの ETF を買ってすぐ売却して数千円プラスになっていました。
今になって思えば、このような堅実な銘柄を買い続けていれば・・・
バイオとマレーシアだ 2015 年
ギリアド・サイエンシズ (GILD)
2013 年辺りからバイオがブームになり始め、多くの銘柄がバク上げしていました。売却益も無税!配当も無税!バイオで一攫千金!!と米国のギリアド・サイエンシズ(NASDAQ:GILD)を購入します。
肝炎の画期的な治療薬を開発し、今後もめちゃ儲かりそう!というミエミエの下心で飛びついた感があります。
結果
- 購入当時の株価 100 ドル前半で 90 万円分購入
- 1 年間保有し配当合計 12,504 円
- 1 年間保有し売却 +54,000 円
- 2020 年 11 月現在の株価 60 ドル前後
2015 年はバイオブームが最高潮に達した年で、その後同社やバイオベンチャーの株価は低迷していきます。これはどうも雲行きが怪しいぞ!?と約一年保有してギリギリのところで売却することが出来ました。
売却直後から株価は急落し、現在は 60 ドル前後となっています。
新型コロナの治療薬など、今後、また盛り返す機会があるのではないかと密かに見守っています。
iShares MSCI マレーシア ETF (EWM)
2001 年頃から始まった BRICs ブームで新興国株価は大きく上昇しました。BRICs の次はどこが来るか!?マレーシアだ!!
と、当時マレーシアのクアラルンプールに旅行しただけで iShares MSCI マレーシア ETF(EWM)を購入します。
結果
- 購入当時の株価 50 ドル前半で 35,000 円分購入
- 3 年間保有し配当合計 3,400 円
- 3 年間保有し売却 -16,000 円
- 2020 年 11 月現在の株価 25 ドル前後
購入した途端に瀑下げが始まり、耐えて耐えて 3 年後に手放したときはほぼ半値に。途中、あまりに値下がりしすぎて株式併合され、25 株が 5 株になっていました。
購入金額が少なく、配当も有ったため被害は少なかったですが、新興国投資はタイミングが大切だと勉強になりました。が、懲りずに 2018 年にまた手を出しています。
先物で一攫千金の夢!! 2016 年
NISA の上限額が 120 万円に拡充された 2016 年。バイオで一攫千金を夢見て購入したものの、値が上がらないギリアド・サイエンシズや下がり続けるマレーシア ETF に業を煮やした私は、またしても NISA の売却益も無税!配当も無税!を信じて一攫千金の夢を追うことにします。
野村原油インデックス (1699)
シェールオイル開発による米国産原油と中東の産油国の増産による原油価格の低下の影響がはっきりとあらわれた 2016 年。やっぱり石油はみんな必要だよ。そうだろう兄貴!!という勢いで、前年から価格が1/3 程度まで落ち込んでいた野村原油インデックス(1699)を大量購入します。
結果
- 購入当時の株価 360 円前後で 90 万円分程度購入
- 1 年間保有し配当合計 0 円
- 1 年間保有し売却 -2,500 円
- 2020 年 11 月現在の株価 100 円前後
2016 年を通して原油価格は低位安定。値上がりも値下がりもすることなくほぼ一定の価格でした。ということで購入したその年の年末にすべて売却し、マイナス 2,500 円程度となりました。
原油価格はその後、2018 年中盤に若干回復を見せるものの、新型コロナによる需要低迷から暴落。一時は原油先物価格がマイナスの値をつけるなど大暴れして現在に至っています。
現物資産へのヘッジとして確立された商品先物に投機目的で参加するのは素人はやめておいたほうが良いという教訓となりました。
純プラチナ上場投資信託 (1541)
2015 年は高値だったプラチナの価格がぐんぐん下がった年でした。2015年の年初には4,500 円程度だった 純プラチナ上場信託(プラチナの果実)(1541) の価格が 2016 年の年初には 3,000 円程度になります。
根拠もなく、これは買い。これからはプラチナ!プラチナで売却益無税の果実をゲット!!!というよくわからない勢いで購入します。
結果
- 購入当時の株価 3,000 円前後で 30 万円分程度購入
- 5 ヶ月間保有し配当合計 0 円
- 5 ヶ月間保有し売却 +20,000 円
- 2020 年 11 月現在の株価 3,000 円前後
プラチナ市場の急回復で濡れ手に粟を目論でいましたが、そんなことはなく、5 ヶ月ほど保有して若干のプラスで売り払ってしまいます。
その後もプラチナ価格は上下を繰り返しつつ下降をたどり、新型コロナショックから回復して 4 年前と変わらない程度の価格となっています。プラチナの果実なんて存在しなかったんや・・・
原油が駄目なら次のエネルギー源は何だ!? 2017 年
原油では儲からなかった 2016 年。それでも諦めずに 2017 年も一攫千金を夢見る私は、引き続き NISA で個別株を購入することにします。
カメコ (CCJ)
原油の時代は終わった・・・これからはグリーンエネルギーでサステナブルな社会を築く時代に来ているんだ!!でもその前にクリーンエネルギーだけでは供給が安定しないのでここは原発だよね!という事で、311 の原発事故以来世界中で嫌煙され、価格が下がっていた原子力発電のウラン燃料を供給する会社、カメコ(NYSE:CCJ)を購入します。
結果
- 購入当時の株価 13 ドル前後で 70 万円分程度購入
- 3 年間保有し配当合計 30,000 円
- 3 年間保有し売却 -210,000 円
- 2020 年 11 月現在の株価 10 ドル前後
購入した時点では回復途上に有ると考えていたのですが、これがすっかり高値づかみ。株価はその後下落+若干戻すという流れを繰り返します。
原発がブームになることなく、3 年間ほど所有し、2020 年のコロナショックから回復してきたタイミングで売却しました。
これが NISA 最大の 21 万円程度の損失を出します。
SPDR ゴールドシェア (GLD)
ウラン採掘のカメコと来たら次はやっぱり金でしょう。ということで、これも長らく価格が低迷していた金鉱株の ETF であるSPDR ゴールド・シェアーズ(NYSE:GLD)を購入することにします。
結果
- 購入当時の株価 120 ドル前後で 43 万円分程度購入
- 半年ほど保有し配当合計 0 円
- 半年ほど保有し売却 -2,400 円
- 2020 年 11 月現在の株価 170 ドル前後
今になって振り返ってみれば、売り払わずに持っていればその後の金価格上昇で GLD の価格も鰻登り、売却益が無税!!を堪能することが出来たのですが、未来を見通すことなど出来ないので残念な結果となってしまいました。
野村原油インデックス (1699)
やはり原油バク上げの夢を諦めきれず、余った NISA の購入枠で野村原油インデックス (1699)を再び購入。やはり駄目だろうと半年で見切りをつけて売却。手数料だけかかったような、NISA でやってはいけない売買の典型です。
結果
- 購入当時の株価 330 円前後で 27,000 円分程度購入
- 半年ほど保有し配当合計 0 円
- 半年ほど保有し売却 +192 円
- 2020 年 11 月現在の株価 100 円前後
マレーシアよ!私は帰ってきた!! 2018 年
つみたて NISA が開始された 2018 年。やっぱり一攫千金の夢を諦められない私は、何を血迷ったのか懲りずにある新興国の盛り上がりに掛けます。
iShares MSCI マレーシア ETF (EWM)
2017 年末から上昇していた iShares MSCI マレーシア ETF(EWM)に再び熱を上げて、2015 年以来 3 年ぶりに一気に NISA の枠ほぼすべてを投入。
なんでそんなにマレーシアが好きだったのでしょう?今となっては何も覚えていません。
結果
- 購入当時の株価 34 ドル前半で 117 万円分購入
- 5 ヶ月間保有し配当合計 0 円
- 5 ヶ月間保有し売却 -32,000 円
- 2020 年 11 月現在の株価 25 ドル前後
購入後それほど上昇せず、むしろドカンと下げたため、少し戻したところで損切りしました。ほぼ買値と同じ値段で売れたためそこまで損失は大きくありませんでした。その後株価はひたすら下落を続けているので、あのとき目が冷めて良かったと心から思っています。
新興株恐ろしい。でもマレーシアは個人的に好きな国なので、EWM の株価と共に今も見守っています。
やはり つみたて NISA だよ 2019 年~
個別株や ETF で懲りた私はつみたて投資の原則に戻ることにしました。
世界の株式に広く分散投資するという原則に立ち返り、SBI 証券のつみたて NISA を次のように設定しました。
積立商品
- eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 信託報酬 0.154%以内
- SBI・新興国株式インデックス・ファンド 信託報酬 0.176%程度
- SBI・先進国株式インデックス・ファンド 信託報酬 0.09549%~ 0.1022%程度
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド 信託報酬 0.162%程度
これらの商品を毎週
- eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 769 円 (10%)
- SBI・新興国株式インデックス・ファンド 1,538 円 (20%)
- SBI・先進国株式インデックス・ファンド 2,307 円 (30%)
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド 3,076 円 (40%)
それぞれ末尾の割合になるように買付して、週毎に 計 7,690 円、毎月 30,760 円 ずつ投資信託積立設定をしています。
現在のところ株価上昇の恩恵を受けて、含み益は 10 万円程度となっています。この調子でそのまま積立投資を続けていこうと考えています。
個別株でバク揚銘柄を掘り当てることができるのは、やはり限られた人だけだと思います。私の場合は、つみたて NISA でそこそこのリターンが期待できるような積立投資が合っています。
iDeCoやNISAで投資をするならネット証券がおすすめです。
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