もともとSBI証券を利用して つみたてNISA を利用していたのですが、色々な噂を聞くと楽天証券を利用した方がポイントなど付いてお得だと知りました。
さっと乗り換えられるかと思っていたのですが、実際にやってみると1ヶ月ほど時間がかかるものだったので記録しておきます。
NISA口座の移動手順
NISAで買い付けできる口座(非課税管理勘定)は一つの証券会社だけで開設できます。
他の証券会社にNISA口座を開いて買い付けしたい場合は、すでに開いているNISA口座の非課税管理勘定を一旦閉じて、新たに移行先の証券会社にNISA口座と非課税管理勘定を開く必要があります。
また、NISA口座の移動はいつでも出来るわけではなく、その年にNISA口座での売買がある場合には年が変わらないと移動ができません。毎年10月から翌年分の口座開設を申請することができます。
NISA口座の移行には、以下の二つの種類があります。
- 今の証券会社でNISA口座内の商品を残したい
- 今まで買い付けたNISA口座内の投資信託などを持ち続ける(私はこのケースです)
- 管理勘定廃止通知書
- 今の証券会社でNISA口座内の商品を全て売却 / 特定または一般口座に移管したい
- 今まで買い付けた投資信託などを全て処分する = 非課税枠の放棄
- 非課税口座廃止通知書
SBI証券から楽天証券へのNISA口座移行ステップ ~ 今までの商品はSBIに残す
今までに買い付けた金融商品をSBI証券に残したまま、今後買い付けする商品は楽天証券のNISA口座としたい場合の移行ステップは次のとおりです。
- 楽天証券でNISA口座の申し込みをする
- 他金融機関からのNISA移行にチェックをつけて申し込みする事
- SBI証券に連絡し「金融商品取引業者等変更届出書」を送ってもらう
- NISA口座を別の証券会社で開きたいので、「管理勘定廃止通知書」が必要と伝える
- コールセンターに電話をするか、お問い合わせからメッセージを送る
- SBI証券に「金融商品取引業者等変更届出書」を返送
- 必要事項は印刷済みなので届出日と署名のみ
- 楽天証券からNISAスターターキット到着
- 非課税口座開設届出書が申し込み時に選んだNISA または つみたてNISA用に印刷済み
- SBI証券から「管理勘定廃止通知書」が到着
- 楽天証券へ非課税口座開設届出書を返送
- 「管理勘定廃止通知書」を添付する
- NISA口座が開設される
NISA取引開始が出来るまでの日数
NISA口座を移動する場合、楽天証券で口座開設とNISAの申し込みをしてから実際にNISAでの取引が出来るようになるまで、おおよそ1ヶ月必要でした。
楽天証券の口座開設と取引は申し込みから1週間ほどで開始することができたのですが、NISA口座の開設には税務署による審査が必要で、通常これには1~2週間が必要となるためです。これらの時間は申し込みタイミングで事務手続きにさらに時間がかかる場合があります。
- 楽天証券口座開設〜NISA以外の取引開始まで
- 1週間程度
- SBI証券から「金融商品取引業者等変更届出書」取り寄せ
- 5営業日程度
- SBI証券から「管理勘定廃止通知書」取り寄せ
- 5営業日程度
- 楽天証券へNISA口座申し込み
- 5日ほどでNISA口座申し込み受付のメール
- 1~2週間ほどで口座開設完了のお知らせ
楽天証券ではNISA即日買い付け制度に対応していて、新規にNISAの申し込みをすると税務署の審査期間中にもNISAの買い付けが出来るようになっています(審査に落ちた場合は、買い付け済み商品は一般口座に移される)。
しかし、金融機関移動の場合はこのNISA即日買い付け制度の対象外です。
NISA口座の金融機関変更、区分変更やジュニアNISA口座のお申込みは即日買付制度の対象となりません
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/info/info20181211-01.html
楽天証券でNISA口座の申し込み
楽天証券の口座開設申し込みと同時に、NISA口座の申し込みをすることができます。
NISA口座申し込みと他金融機関からのNISA移行にチェックをつけて申し込みしました。
SBI証券に連絡し「金融商品取引業者等変更届出書」を送ってもらう
「管理勘定廃止通知書」を発行してもらうためには、SBI証券に問い合わせて「金融商品取引業者等変更届出書」を送ってもらい、必要事項を記入して返送する必要があります。
問い合わせ方法には電話かメッセージがあります。
- コールセンターに電話するか(こちらがおすすめ)
- お問い合わせからメッセージを送る(時間がかかる場合があります)
私の場合は依頼してから5営業日で「金融商品取引業者等変更届出書」が届きました。
「金融商品取引業者等変更届出書」をSBI証券に返送
手元に届いた「金融商品取引業者等変更届出書」には、「管理勘定廃止通知書」を発行するために必要な情報がすでに印刷されているので、記入日付と署名だけで返送することが出来ます。
(これだけの手続きならオンラインで出来るようにしてほしいとは思います。証券会社から見れば顧客が減る事なのであまりシステム投資をしたくないのかもしれません。)
SBI証券から管理勘定廃止通知書が到着
5営業日でSBI証券から管理勘定廃止通知書が到着しました。
楽天証券からNISAスターターキットが到着 & 非課税口座開設届出書の返送
申し込みをしてから1週間ほどでNISAスターターキットが楽天証券から届きました。
NISAスターターキットの中身は
- NISA口座開設の手続き説明
- 非課税上場株式等管理に関する約款
- 非課税口座開設届出書
- マイナンバー通知届出書
- 返信用封筒
となっていて、同封されていた非課税口座開設届出書にはNISA口座の開設方法を以下の三つから選ぶようになっています。
- A 他の金融機関を含めて初めてNISA口座を開設する
- B 他の金融機関のNISA口座から変更する (私の場合これに該当)
- C 楽天証券で過去に開設したNISA口座を再設定する
非課税口座開設届出書の「B 他の金融機関のNISA口座から変更する」にチェックをつけて、SBI証券から届いた「管理勘定廃止通知書」を添付して投函するだけです(マイナンバーをオンラインで登録していない場合は、同封されているマイナンバー通知届出書も提出)。
NISA口座が開設される
NISA(非課税)口座の開設には、税務署による確認作業が必要なため、申し込みから口座開設までにしばらく時間がかかります。
私の場合は、楽天証券に非課税口座開設届出書を送ってから5日ほどで申し込み受付の通知があり、その後8日で実際に楽天証券でNISA口座が開設されました。
iDeCoやNISAで投資をするならネット証券がおすすめです。
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