何はなくともまず iDeCo (4)

iDeCo

こんにちは、老後の自分年金(目標 4,000 万円)を作るために、まず個人型確定拠出年金(iDeCo)を中核に据えて積立投資をしている外資系中小企業勤務の山丘はなお(40 代)です。

前回は個人型確定拠出年金(iDeCo)の始め方についてまとめました。
前回のポイントをまとめます。

  • iDeCo を始めるには対面以外の金融機関を選ぶ
  • 毎月の費用をなるだけ抑える

今回は、個人型確定拠出年金(iDeCo)の年金資産移動について、企業型確定拠出年金から個人型確定拠出年金(iDeCo)へ実際に移動した体験を中心にまとめます。

今回のポイント

  • 年金資産移動には手続きが必要
  • 手続きには 1 ~ 2 ヶ月と手数料が必要
  • 移動時には一旦現金になってしまうため、移動後に金融商品を買い付け直す必要がある

転職したらどうなりますか? (年金資産移動=ポータビリティ)

私の iDeCo 運用方針は、一度積立を開始したら放置しておくというものです。

しかし、人生においては転職や会社を離れて独立することもあるでしょう。その場合には新しい仕事先に応じて年金資産を移動させる必要があるかもしれません。

実際にリストラされて、企業型確定拠出年金から個人型確定拠出年金(iDeCo)へ年金資産を移動したので、その時の内容をまとめつつ、個人型確定拠出年金(iDeCo)から企業型への年金資産移動についても調べました。

確定拠出年金の年金資産は移動できます

  • 企業型確定拠出年金のある会社から無い会社へ転職した場合は、個人型確定拠出年金(iDeCo)へ移動する
  • 個人型確定拠出年金(iDeCo)から企業型確定拠出年金の有る会社へ移動する

企業型、個人型に関わらず、確定拠出年金の年金資産は別の運営管理機関の口座に移動=ポータビリティすることができます。

例えば、企業型確定拠出年金で積立、運用していた年金資産を企業型確定拠出年金の制度がない会社への転職により、個人型確定拠出年金(iDeCo)に移動したり、それとは反対に個人型確定拠出年金(iDeCo)で運用していた年金資産を企業型確定拠出年金の制度がある会社への転職により移動するといった例が考えられます。

企業型確定拠出年金から個人型確定拠出年金(iDeCo)への移動

私がリストラされる前に勤務していた会社は企業型確定拠出年金制度があり、確定給付型年金も合わせて制度があったため、毎月 27,000 円が会社から拠出され積み立てられていました。

この会社をやめて企業年金制度のない会社へ転職する場合は、どのような手続きが必要になるのでしょうか?

これまで企業型確定拠出年金で積み立ててきた年金資産

企業確定拠出年金として積み立て投資されてきた年金資産は、そのままでは追加の積立をすることができません。

積立済みの資産をそのままにして追加投資無しで手数料を支払って運用し続けるか、個人型確定拠出年金(iDeCo)に年金資産を移して投資し続けるかを選ぶ必要があります。

積立済みの資産をそのままにする場合、すでに投資した運用商品の将来の値上がりをひたすら待ち続けつつ、手数料を払わなければならないため、あまり得策とは言えません。

やはり、個人型確定拠出年金(iDeCo)に年金資産を移動させて、受けることができる税制優遇を活用して積み立て続けることとしました。

年金資産の移動は、退職日の翌日から 6 ヶ月以内に終わらせる必要があり、手続きには 1 ~ 2 ヶ月程度は必要となるため、転職先が決まった場合はすぐに手続きをとりましょう

移動する手続きを取らなかった場合、国民年金基金連合会に自動的に移動となります。

国民年金基金連合会に移動された年金資産は現金での管理となり、投資運用されなくなります。さらに国民年金基金連合会に毎月 52 円の管理手数料がひたすら引き落とされます。

条件次第では積立をやめて、脱退一時金としてこれまでに運用したお金を現金で受け取ることもできますが、確定拠出年金は長期での運用が目的なのでやめてしまうのはもったいないです。なるべく続けましょう。

企業型確定拠出年金から iDeCo への移動方法

企業型確定拠出年金を運営している金融機関から、個人型確定拠出年金を運営している金融機関に移動する方法は次のとおりです。

おそらく、退職手続きの中で人事・総務担当者より説明があるはずです。

  1. 企業型確定拠出年金の運営管理機関に連絡し、”個人別管理資産移換依頼書” を取り寄せる
  2. 年金資産移転先の個人型確定拠出年金(iDeCo)口座を開設する
  3. “個人別管理資産移換依頼書”に、移転元と移転先の情報を記入し、必要書類をそろえて移転先の金融機関へ提出する(移転元と移転先に手数料が必要)

移動の際には、企業型確定拠出年金で購入された金融商品は一旦全て売却され現金になってしまいます。そのため、移動先の個人型確定拠出年金(iDeCo)で用意されている金融商品を再度購入する必要があります。

今まで積み立てていた商品と同じものがない場合、似たような商品を購入する必要があります。

移動後の拠出金とやること

個人型確定拠出年金(iDeCo)に移動した場合、今後の掛け金は自分で支払わなければなりません

企業年金のない会社へ転職した場合には月額 23,000 円を拠出することができるので、限度額いっぱい拠出し、DC ニッセイ外国株式インデックス 一本だけに積み立てることとしました。

移動時に現金になってしまった年金資産の対処

年金資産の移動時には、今まで購入していた金融商品はすべて売却され現金となってしまっています。移動先の個人型確定拠出年金(iDeCo)口座で新たに商品を買い付け直す必要があります。

企業型確定拠出年金からの積立、運用をそのまま引き継ぐと考えると、即、引き継ぎ先でも金融商品を買付してしまったほうが良いのですが、私の場合はそれとは少し違った対応をしました。

  • 移動した年金資産の半分で積立商品を購入してしまいます
  • 残りの半分はなにか大きな暴落が有ったときに備えて取っておきました
    • そのような暴落は来ないかもしれないと思っていましたが、2020 年の新型コロナ流行時に株式市場が暴落した際にまとめて積立商品を買付しました

長い積立期間で見ると誤差の範囲となるかもしれず、また、長期にこつこつ積立する。という確定拠出年金の趣旨からは外れる取引かもしれませんが、これくらいは挑戦してみても良いかもしれません。

個人型確定拠出年金(iDeCo)から企業型確定拠出年金への移動方法

企業型確定拠出年金のある会社に転職した場合、その企業が iDeCo の同時加入を認めているか、認めていないかで手続きが変わってきます。勤務先の担当者から説明を聞き、どのように対応するか決めましょう。

iDeCo の同時加入を認めていない場合

転職先の企業が企業型確定拠出年金と iDeCo の同時加入を認めていない場合、iDeCo の年金資産を企業型確定拠出年金へ移動させます。

転職先から「個人別管理資産移換依頼書」が渡されるので、記入して勤務先に提出すれば手続きしてもらえます。

年金資産の移動時にはすべて現金になってしまっているので、移動先の企業型確定拠出年金で新たに金融商品を買付し直す必要があります

iDeCo の同時加入を認めている場合

iDeCo を継続することも、企業型確定拠出年金にまとめてしまう事もできます。

この場合、iDeCo と企業型確定拠出年金の拠出額の合計が企業型確定拠出年金の拠出限度を超えないように調整する必要があります

企業型確定拠出年金が限度額いっぱいまで拠出されているようなら、iDeCo を継続することなく企業型にまとめてしまったほうが、iDeCo で負担しなければならなく口座維持手数料の支払いがなくなるため少し有利かもしれません。

ただし、iDeCo で買い付けていた金融商品を同じものが購入できない場合があります(よっぽど特殊なものを買っていなければ、ほぼ似た性質の商品を購入できるはずです)。

iDeCo との同時加入を認めている場合、マッチング拠出での増額と iDeCo での積立の関係もあり、拠出額次第では企業型にまとめてしまったほうが得になる可能性もあるので、転職先の拠出額を確認して iDeCo を併用するか、企業型でマッチング拠出する or マッチング拠出しないを決めます

次回は確定拠出年金で投資する金融商品の選び方をもう少し詳しく調べてみます。

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