40代中年の転職事情(2)~諸手続きと転職活動

生活関連
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前回までのお話。勤めていた会社の部門に突然、海外からバイスプレジデントが突然来日。部署の全社員を集めて

来年、日本のこの部門閉めることにしたから

とわずか3ページの薄いプレゼン資料と共に発表。

特にこれといって特殊技能や管理職経験のない、40代中年がリストラされた場合にどのようにして再就職先を見つけたかまとめてみます。

退職前後でやったこと

退職条件の交渉

退職勧奨の場合、会社から退職の条件を提示され、その退職条件を受け入れた場合、割増の退職金や、会社都合での退職という形で退職することができます。

外資系企業の場合、退職条件には交渉の余地が有る程度有り、提示された条件に対して退職金の追加を交渉することにしました。

交渉によって退職金の上積みができたので、退職勧奨を受けた場合はダメ元でも一旦は交渉してみることをお勧めします。

履歴書の見直し、転職サイトへの登録

一年に一度くらいの頻度で履歴書は見直し、更新をしていたため、日本語の履歴書、職務経歴書、英語のCVは少し手直しするだけで使用可能な状態になりました。

まったく転職する気がない場合でも、どのような仕事をしてきたのか、新しく身につけた技術は有るのか、年に一度くらいは履歴書の見直しをしておくことをお勧めします

履歴書の準備ができたら転職サイトや人材紹介会社へ登録していきます。

離職票の受け取り

大量に首切りをしたことから、離職票の作成が少し遅れ気味になっていました。

仕事は見つからないし、給料も最後の支払いが迫り・・・という状況でこの待ち時間が非常にストレスが溜まります。

離職票を受け取ったら、離職理由が「退職勧奨(会社都合)」となっていることを確認しましょう。これが自己都合と書かれている場合、失業手当がすぐに支給されず、3ヶ月の給付期間制限後の支給となってしまいます。

年金・健保の切り替え

厚生年金から国民年金、健康保険組合から国民健康保険へそれぞれ切り替えます。

厚生年金から国民年金には、市町村の役所にて切り替え手続きをする必要があります。

年金手帳を会社に預けている場合は返却してもらい、退職日から14日以内に市町村役所の国民年金担当窓口で手続きをします。年金手帳と離職票など退職を証明できる物が必要です。

健康保険の切り替えは、健康保険資格喪失証明書と身分証、など(詳細は各市町村の窓口へ問い合わせ)を持って行き、切り替えの手続きをします。

ハローワークで失業手当の手続き

会社から離職票を受け取ったら、すぐ居住地のハローワークにて手続きします。

ハローワーク専門用語を交えて、次回手続きの日取りや手続きに必要な物などの資料を渡してくれます。その通りに手続きすれば失業手当を受け取ることができます。

不正が多いためか、失業手当を受け取りに来る人はハロワ職員から、基本的に「何か良からぬことを企んでいるのではないか」というような感じで扱われます。それでなくとも仕事が無く困った人が集まる空間、古い建物と合わせて場内の雰囲気は重苦しいです。

専門用語交えて説明されるので、よく読んで自分に関係があり、受け取れる手当類は全て受け取れるようにしましょう。

転職活動に使ったサービス

行政の手続きをこなしつつ転職活動をはじめました。前回の就職先の探し方でまとめたように、各種転職支援サービスにはメリットとデメリットがあります。

実際に使用してみたサービスについて詳しく書いてみます。

リクナビNEXT

業界最大手、リクルートの転職サービスです。登録することで自分の履歴書をオンライン化し、求人の検索と応募ができます。

スカウトサービスと言って、求人している企業が登録者の履歴書を検索し、企業側から求職者へ直接コンタクトしてくる場合もあります。

さらに、転職エージェントサービスに登録すれば、専門のエージェントが履歴書の検索、お勧め企業の提案、面接予定の調整などをしてくれます。

使ってみての感想

業種、職種にもよるとは思うのですが、40代管理職経験なし、これといった特技なしだと良い職はありません。

エージェントサービスも使ってみましたが、パッとしない職を紹介してきたり、あまりにも売れそうにないプロフィールだったせいかまともに取り合ってもらえなかった感があります。

担当者の相性次第という話も聞くので、全てが全てそういう訳ではないかも知れません。

一社だけ最終面接まで行きましたが、「年齢が高い」という理由で断られました。履歴書の最初に書いてある事項なのと、断る理由としては適切では無い気が。

doda (デューダ)

労働派遣や職業紹介をおこなっているパーソルが運営している転職サービスです。基本的にリクナビと同じように、登録すると履歴書の管理と求人の検索、応募が可能です。

機能的にはリクナビとほぼ同じですが、それぞれのサービスで異なる求人が掲載される場合もあるため、複数のサービスに登録しておくと良いでしょう。

リクナビと同じく、スカウトサービスもエージェントサービスもあります。

使ってみての感想

リクナビもそうなのですが、国内企業の求人が多いものの、特殊な技術とかが必要なニッチな求人は少ないです。汎用的なスキルを持っている人は仕事が探しやすいのでは無いかという気がします。

担当者は履歴書をみてるのかどうかよくわからない求人ばかり紹介してきました。

JAC

日本の会社ですが、外資系やハイクラスの求人に強い人材紹介サービスです。

業種、求人会社毎に専任の担当者が付き、各担当者が求職者に自分が持っている案件からお互いのニーズに合いそうな求人を紹介するという形になります。

履歴書が売れそうにない内容の場合、「あなたはウチには合わない」というような態度で接せられるという話も聞いたことがあります。

使ってみての感想

日本の会社らしい適度な距離感と配慮が感じられることが多かったです。ぐいぐい押し込んでやろうという事もなく、かといって必要なことはそつなく説明し、面接の段取りもしっかりという感じでした。

ただし、面接に行った中には「うちは残業代出さないけど朝から晩まで働いてもらうから」というとんでもないブラック企業も有ったので、条件をしっかり見定める必要があります。

担当者は日本人が多いので、コミュニケーションに不安がある場合は使ってみるのも良いかも知れません。

Robert Walters (ロバート・ウォルターズ)

ザ・外資系といった人材紹介会社です。

JACと同じく、産業別、企業別に担当者が付き、最適と思われる企業を求職者に紹介していきます。

外資系企業の求人が多くあり、外資系への転職を考えている人には選択肢に入れて良いのでは無いでしょうか。

使ってみての感想

担当者は外国人が多く、面談などは全て英語で行われました。

求職者を企業に紹介し、転職してもらってお給料を稼いでいるため、各担当者はかなりアグレッシブに会社を紹介してきます

面談のためにオフィスへ行ったところ、次から次へ「私はこんな良い案件を持っている」という感じで、担当者が入れ替わり立ち替わり2時間近く求人を紹介されました。

紹介される案件も、担当者が少しでも関連がありそうと感じたらグイグイ推してきます。気が弱い人はちょっと辟易してしまうかも知れません。

印象はあまり良くなかったのですが、結局、ロバート・ウォルターズから紹介された会社へ転職することになりました。

自分に合った案件を持ってきてくれるかどうかが一番重要です。「良い条件を持ってきたら転職してやる」くらいの気持ちで付き合った方が良いのかも知れません (ただし、自分が売り物として価値が有ると認めてもらえる場合)。

応募・面接・内定

これはどんな転職でもそうだとは思うのですが、自分の経験が活かせて、ブラックでなく、お給料もそれなりの会社があれば言う事はありません。

条件に合いそうな会社を見つけたら、すかさず応募。そして書類選考に通れば面接と進めて行きます。

人材紹介会社だと、求人企業と面談し、採用担当や求人元の部署の担当者と繋がりを持っている場合が多いです。そのため、面接の傾向や必要としている人材像の情報をくれる場合があります。

面接対策や応募先企業はネットで調べれば結構情報が出てきます。求人企業の要求を満たせられれば割と内定は取れるでしょう。

何社かから内定が出ましたが、最終的に外資系の中小企業の日本法人に就職することにしました。

コロナの状況下ではわかりませんが、ロバート・ウォルターズでは内定を受諾すると、担当者と会社持ちでランチを食べさせてもらえました。ことごとく外資系っぽい。

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