積立投資で選んではいけない地雷ファンドの特徴

iDeCo

こんにちは、老後の自分年金(目標 4,000 万円)を作るために、個人型確定拠出年金(iDeCo)とつみたて NISA をあわせた投資をしている中小企業勤務の山丘はなお(40 代)です。

私は、SBI 証券の iDeCo ではDCニッセイ外国株式インデックス(信託報酬 0.15%)を 23,000 円毎月積み立てしています。

iDeCo や、つみたて NISA ではなるべく手数料の安い商品を長期で積み立てるのが鉄則です。その鉄則を破るような商品が SBI 証券の iDeCo ラインナップの中にあるとしたら?そのような地雷は果して存在しているのでしょうか?

かつては明らかにヤバそうな商品も有った

SBI 証券は従来から 60 本あまりの商品を iDeCo にラインナップしていたため、2018 年 11 月からオリジナルプランとして 35 本に商品を制限したリストと、セレクトプランとして新たに選んだ 34 本の商品をラインナップするようになりました。

オリジナルプランになる前の 60 本あまりの商品には、これはちょっと積立に向かないのではないか?という地雷系の投資信託も含まれていました(現在は購入できないようになっています)。そのような投資信託をピックアップしてみました。

※私は、証券会社や銀行は、iDeCo や、つみたて NISA については「長期間ひたすら積み立てておくことで、誰がやってもそれなりの結果が得られる」商品をラインナップするべきで、経済や相場の状況に応じて使い分けをするようなセクター別や商品先物の投資信託は、iDeCo や、つみたて NISA で購入できるようにしないほうが良いと考えています。

大和-ダイワ/RICIコモディティ・ファンド

大和-ダイワ/RICIコモディティ・ファンドは、コモディティ(原油、金属、農産物などの商品先物)に投資をする投資信託です。

  • 信託報酬 (税込)/年 1.9255%程度
  • 過去 1 年 -22.98%, 3 年 -10.18%, 設定来 -10.22% のひどい収益率
  • SBI 証券では iDeCo 対象商品から除外

資産の構成は、エネルギー(原油、ガス)に 40%ほどとなっているため、脱石油、原油価格の低下の影響をもろにかぶりかなり成績は悪いです。積立には向かず、わかっている人がスポット的に使用するようなファンドです。

本来、価格変動の影響を避けたり、商品価格の調整を行うために使用される商品先物取引ですが、現在では多くの取引は投機目的となっています。先物取引は投機であり、長期に渡って積立して財産を増やすという投資とは異なります。

さすがにこのファンドは iDeCo の趣旨にそぐわないためか、2018 年 5 月 1 日以降は SBI 証券の iDeCo では購入することができなくなっています。

三井住友TAM-DCグッドカンパニー(社会的責任投資)

三井住友TAM-DCグッドカンパニー(社会的責任投資)は、「CSR(企業の社会的責任)」に積極的に取り組んでいる国内企業に投資するファンドです。

  • 信託報酬 (税込)/年 1.562%
  • 過去 1 年 0.26%, 3 年 -1.88%, 設定来 3.28% という低成長
  • SBI 証券では iDeCo 対象商品から除外

投資対象を世界の時価総額に占める割合が 7.5%程度しか無い日本国内の企業、しかも社会的責任というテーマで絞ってしまうため、様々な企業に広く長期間投資するという iDeCo や、つみたて NISA の趣旨にはそぐわないファンドと言えます。通常の時価総額荷重型インデックスファンドでも、社会的責任を果たすことなく結果として企業価値が損なわれた場合、株価の下落により組入割合が低下するため、このようなファンドは長期投資には向かないでしょう。

iDeCo や、つみたて NISA では、社会的責任よりも安定した成長を重視するようにしましょう。社会的責任でお腹は満たせません。

信託報酬の高いもの、投資対象が限定されるものは長期投資には不向き

繰り返しになりますが、iDeCo や、つみたて NISA では、信託報酬の高い商品や投資対象が限定される物は避けたほうが良いでしょう。

具体的には

  • 日本株限定、新興国限定
  • 中・小型株限定
  • アクティブ型ファンド

を避けるようにしたほうが、長期投資の結果が安定すると考えられています。

長期の積立投資で地域限定を避ける理由

世界各国の時価総額のシェアを世界各国の PER・PBR・時価総額 (毎月更新)にて調べてみると、2020 年 9 月は以下のようになります。

割合(%)兆ドル
アメリカ57.30%29.4
日本7.50%3.8
中国5.20%2.7
イギリス3.80%2
フランス2.80%1.4
スイス2.80%1.4
ドイツ2.60%1.4
カナダ2.40%1.2

時価総額ではアメリカが圧倒的に大きく、この状況は今後しばらくは覆ることはないと考えられていて、長期の積立投資では先進国の株式に広く投資できるファンドを選ぶことは理にかなっていると言えます。

世界で二番目の時価総額を持つ日本株については、すでに日本に住んで多額の税金や年金によって日本に投資していると考えると、iDeCo では日本以外に投資したいと考えています(つみたて NISA では一応日本株のインデックスファンドも購入しています)。

アクティブ型ファンドを避ける理由

専門のファンドマネージャーが投資対象を選定し運用されるアクティブ型ファンドは、毎年必要になる信託報酬が高くなります

毎月の積立金額が少なくても、20 年、30 年の長期間運用した場合、資産価格が数百万円から 1 千万円を超える場合もあります。そうなったときには、信託報酬が2%近い投資信託では、毎年の手数料が20万円近くかかってしまうことになります。

以前に紹介した内容ですが、設定来の年率で毎月 23,000 円積み立てた場合、積立額と信託報酬(費用)はどのようになるか?という結果を再度見てみると・・・

ファンド名信託報酬設定来年率元本20 年利益運用結果信託報酬 20 年計
ニッセイ-DCニッセイ外国株式0.15%5.30%5,520,0004,216,0659,736,065133,069
SBI-EXE-i先進国株式0.31%8.50%5,520,0008,391,58013,911,580345,741
三井住友TAM-DC外国株式0.88%5.23%5,520,0003,327,9758,847,975716,032
ラッセル・インベストメント外国株式1.46%6.39%5,520,0003,880,6979,400,6971,249,660
朝日Nvestグローバル バリュー1.98%8.03%5,520,0005,105,80710,625,8071,853,892

このように、信託報酬が高いファンドでは積立の後半になるに従って信託報酬が高額となり、積立額に対する費用の割合が増加する=積み立て入金額が全額費用に消えてしまうことから、運用結果に影響を及ぼしてきます。

設定来の年成長率が少しくらい高くても、高額な信託報酬を支払った後では低コストのインデックス型投資信託と成績はあまり変わらなかった。という事もありえます。

iDeCo や つみたて NISA ではどのように投資したら良いのか?

長期投資にはふさわしくないファンドのポイントは理解できましたが、ではどんなファンドを長期投資すれば、それなりの結果を期待することができるでしょうか?

この記事では、現在 SBI 証券の iDeCo で積み立てている投資信託と、いくつかの投資期間と投資方法の組み合わせで、私だったらどのような商品を選ぶかをまとめています。基本は低コストで先進国の株式市場に広く分散投資できる物を購入するでしょう。

法改正によってそこまで積立向けではないファンドをiDeCoで購入することはできなくなっています。ネット証券なら対面証券や銀行と違って営業もなく、自分のペースでゆっくり商品を選ぶことができます。

iDeCoやNISAで投資をするならネット証券がおすすめです。

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